第8回「野村胡堂文学賞」授賞作品は
今村翔吾 著『八本目の槍』に決定しました!

一般社団法人日本作家クラブが主催しています第8回「野村胡堂文学賞」の授賞作品は、作家の今村翔吾(いまむら・しょうご)氏の時代小説『八本目の槍』(新潮社刊)に決定しました。

■『八本目の槍』(新潮社刊)あらすじ

秀吉の配下となった八人の若者。七人は「賤ケ岳の七本槍」とよばれ、別々の道を進む。出世だけを願う者、「愛」だけを欲する者、「裏切り」だけを求められる者―。残る一人は、関ケ原ですべてを失った。この小説を読み終えたとき、その男、石田三成のことを、あなたは好きになるだろう。歴史小説最注目作家、期待の上をいく飛翔作。

■『八本目の槍』(新潮社刊)目次

一本槍 虎之助は何を見る
二本槍 腰抜け助右衛門
三本槍 惚れてこそ甚内
四本槍 助作は夢を見ぬ
五本槍 蟻の中の孫六
六本槍 権平は笑っているか
七本槍 槍を捜す市松

■今村翔吾(いまむら・しょうご)氏のプロフィール

1984年京都府生まれ、滋賀県在住。ダンスインストラクター、作曲家、守山市埋蔵文化財調査員を経て作家デビュー。
2016年「狐の城」で九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞。
2018年「童神」で角川春樹小説賞受賞。『童の神』(「童神」改題;角川春樹事務所)で直木賞候補。
2020年『八本目の槍』(新潮社)で吉川英治文学新人賞、野村胡堂文学賞受賞。『じんかん』(講談社)で直木賞候補

■「野村胡堂文学賞」とは

「野村胡堂文学賞」は、大正・昭和を代表する国民的大作家である 野村胡堂を顕彰する目的で、「一般社団法人 日本作家クラブ」が創立60周年記念事業の一環として創設し、2014年(平成26)1月に授賞式を行った全く新しい文学・文芸賞です。第2回授賞式以降は 胡堂の生誕月である10月に、記念碑のある神田明神で開催されてきました。
新聞記者、編集者、音楽評論家などの多様な顔も持つ大先達、野村胡堂のなした膨大な仕事と、その生涯の中で、特に江戸の下町を舞台に“目明かし”が活躍する国民文学、捕物小説の一大傑作である『銭形平次』を著し、戦前・戦後を通じて庶民、大衆を勇気づけてきました。現在、時代小説や歴史小説は大衆文学の中で人気ジャンルの一つとして定着し、多くの作家が胡堂の精神を継承しています。
野村胡堂の作品に匹敵するような時代・歴史小説を出版し、「野村胡堂文学賞」にふさわしい作品を1点選出し、授賞作家には賞金と記念品を授与しています。