第12代日本作家クラブ理事長 竹内博

 2019年4月、第12代理事長に就任致しました竹内博と申します。
正に平成の終わりから令和元年にかけて、名だたる多くの先人が後世に送り続けて来た伝統と格式ある日本作家クラブの理事長に就任致しました事を極めて光栄に思って居ります。
さらに、本年は野村胡堂先生が中心となって1949年に捕物作家クラブとして発足以来、70年が経過し、その節目の年でもあります。この年を又、新たな出発の年として更なる未来に向けて確りと運営して参りたいと思って居ります。

 先ずは、本会の活動基盤である野村胡堂文学賞を権威あるものとして世に問うて参ります。更に会員相互の親睦を深め、その表現の場である同人誌「文芸」を広く会員の表現の場として活用していきたい。香り高い文学的表現の場として、或いは会員各々の人生の問いかけの場としても幅広く活用して参ります。

 昨年10月の第6回野村胡堂文学賞は、秋山香乃著の「龍が哭く」、幕末長岡藩家老として人間的な悩みと正義を貫く生き方を描いたものでした。また本年4月の第3回あらえびす文化賞は、江戸総鎮守神田明神の大鳥居信史宮司様で、永年に亘る神田祭の隆盛を高めるなど江戸文化の一層の発展に貢献なさったことを褒め讃えました。

 本クラブは、その分野を大きく拡げ、作家・作詞・写真・イラストレーター・音楽家・・・様々なジャンルの表現者、そしてそれらの人々への支援者を含め、職能的な結合体として文化的な事業の振興と相互親睦を図ることを目的としております。

 多くの方々、志を高めて生きんとする方、人生を問わんとする方、年輪を重ねて何かを表現したい方、皆様の力と共に日本作家クラブの一層の発展を目指していきたいと思っております。