2019年4月、第12代理事長として就任致しました竹内博と申します。
名だたる多くの先人が後世に送り続けて来た伝統と格式ある日本作家クラブの理事長として、その重責を担っております事を極めて光栄に思って居ります。
 野村胡堂先生が中心となって1949年に捕物作家クラブとして発足以来、昨年で70年が経過し、昨11月12日に創立70周年記念式典を盛大に執り行うことが出来ました。これも、皆さまからの永年に亘る本クラブへのご理解とご支援の賜物と思っており、衷心より御礼申し上げます。

 これを契機に、新たな出発の起点として更なる未来に向けて確りと運営して参りたいと思って居ります。 先ずは、本会の活動基盤である野村胡堂文学賞とあらえびす文化賞を権威あるものとして世に問うて参ります。更に会員相互の親睦を深め、その表現の場である同人誌「文芸」を広く会員の表現の場として活用していきたい。香り高い文学的表現の場として、或いは会員各々の人生の問いかけの場としても幅広く活用して参ります。

 昨年11月の第7回野村胡堂文学賞は、木下昌輝著の「絵金、闇を塗る」、幕末の土佐藩に生まれた天才絵師・絵金、その狂気に満ちた謎の多い生涯を描いたものでした。また本年4月(予定)の第4回あらえびす文化賞は、一般財団法人「百万人のクラシックライブ」、若手の演奏家によるミニコンサートを全国的に広げたいとする団体で、嘗て野村胡堂が「あらえびす」のネームでクラッシック音楽レコードの解説者として活躍したことに重なります。

 本クラブは、その分野を大きく拡げ、作家・作詞・写真・イラストレーター・音楽家・・・様々なジャンルの表現者、そしてそれらの人々への支援者を含め、職能的な結合体として文化的な事業の振興と相互親睦を図ることを目的としております。

 多くの方々、志を高めて生きんとする方、人生を問わんとする方、年輪を重ねて何かを表現したい方、皆様の力と共に日本作家クラブの一層の発展を目指していきたいと思っております。

 また、会運営につき会員皆さま方の一層の御支援御協力をお願いするものであります。