第6回「あらえびす文化賞」の受賞者は
俳優の高橋英樹(たかはし・ひでき)氏に決定しました。
一般社団法人日本作家クラブが主催しております第6回「あらえびす文化賞」の受賞者は、俳優の高橋英樹(たかはし・ひでき)氏に決定しました。授賞式は6月8日(水)午後3時から東京・神田明神(明神会館)で執り行います。
■受 賞 事 由
現代日本を代表する俳優の高橋英樹氏は、映画や舞台、テレビドラマの主役を実演家として見事に表現できる“かけがえのない”存在です。特に時代劇を演じれば、他の追随を許さない圧倒的な存在感、華麗なる殺陣捌き、臨場感あふれる名台詞が観客を魅了してやみません。こうした迫真の演技力が国民に夢と希望と勇気を与えた功績は顕著です。まさに日本作家クラブ初代会長・野村胡堂のペンネーム「あらえびす」の精神を見事に体現している名優であり、「あらえびす文化賞」を受賞するに相応しいために決定しました。
■高橋英樹(たかはし・ひでき)氏のプロフィール
1944年千葉県木更津市生まれ。日本大学芸術学部中退。
1961年、高校在学中に日活に入社、同年の映画「高原児」でデビュー。
68年NHK大河ドラマ「竜馬がゆく」で初の時代劇出演となる武市半平太を熱演し、以後は大河ドラマでは欠かせない存在になる。特に司馬遼太郎原作の作品では重要な役柄を演じ、織田信長、河井継之助、島津斉彬、井伊直弼、児玉源太郎などを演じる。民放でも「桃太郎侍」「遠山の金さん」「三匹が斬る!」などの主役に扮した。この間、芸域が広がり映画や舞台、ドラマでは現代劇やバラエティ、教育・教養番組、コマーシャルなど、現代日本を代表する俳優としてテレビに登場しない日はないほど活躍中。
2014年には『高橋英樹のおもしろ日本史』を上梓し第二回野村胡堂文学賞特別賞を授与された。
■「あらえびす文化賞」とは
本賞は、大正・昭和を代表する国民的大作家である 野村胡堂を顕彰する目的で、「一般社団法人 日本作家クラブ」が創立60周年記念事業の一環として創設し、先ず2013年に「野村胡堂文学賞」、2016年に「あらえびす文化賞」の授賞式を行ないました。野村胡堂は、その生涯の中で、特に江戸の下町を舞台に“目明かし”が活躍する国民文学、捕物小説の一大傑作である『銭形平次捕物控』を著し、戦前・戦後を通じて庶民、大衆を勇気づけてきました。もう一つの顔がペンネーム「あらえびす」として格調高い音楽評論家として一世を風靡しました。本賞は、こうした胡堂の多様にわたる業績をカバーするために文学賞を除いた文化全般を対象にしています。