劉備、諸葛亮を支えた三国志随一の勇将- その波乱の生涯を描ききる歴史大河ロマン。
今回取りあげたのは、第二列目で輝く男、趙雲である。世界はヒーローとヒロインだけで成り立っているわけではない。くわえて、彼らを引き揚げるためだけでなく、自らも輝いて生きている者らは実に多い。その中から趙雲を選んだのは、権力志向が実に希薄と思えたからである。案外ストイックでクールなのだ。それでいて、するべきことはする。その上で我々に見せ場は多々作って大いに愉しませてくれる存在が彼である。彼を見逃す手はない。(「後記」より)
塚本靑史
河出書房新社
2022年2月26日
2,178円(本体1,980円+税)
978-4-309-03025-8